0570番号(ナビダイヤル)に電話をかけると費用はいくら?

0570番号(ナビダイヤル)に電話をかけるといくらかかる?

問い合わせ先などで、頭に「0570」が表示されている番号に電話を掛けると費用がいくらかかるかご存じですか?

0570で始まる電話番号は一般に「ナビダイヤル」と呼ばれ、NTTコミュニケーションズが提供する特殊な電話番号サービスです。

主に企業の問い合わせ窓口などで利用され、発信者が通話料を負担する仕組みが特徴です​。

0570番号の仕組み・特徴について

通常の市外局番を持たず、「0570+6桁」の番号で構成され、電話をかけると自動音声ガイダンスで案内された後、発信者(電話をかけた人)に通話料が課金される仕組みです​。

通話料は発信者負担であり、フリーダイヤル(0120や0800)と異なり電話を受ける側(企業側)は料金を負担しません​。

そのため、携帯電話の「かけ放題」プランなど定額通話の対象外となっており、思わぬ高額通話料につながることがあります​。

実際、ナビダイヤルは距離や発信端末によって通話料が変わり、例えば携帯電話からは20秒ごとに約10円(1分あたり約30円)、固定電話からは3分あたり約9円(1分あたり約3円)と大きな差があります​。

このように0570番号は「全国統一番号」かつ「発信者課金」が特徴で、複数拠点への着信振り分けやIVR(自動音声応答)にも対応しています。

0570番号を利用する企業やサービス

0570番号(ナビダイヤル)は法人向けのサービスであり、企業や官公庁の問い合わせ窓口で広く利用されています​。

全国共通の番号を一つ用意できるため、銀行・保険会社、通信事業者、鉄道・航空などの交通機関、チケット予約サービス、自治体の相談窓口など全国からの問い合わせを一元化したいケースで導入されることが多いです​。

たとえば新型コロナウイルスのワクチン接種予約窓口でも0570番号が活用され、広く認知されるようになりました​。

企業側から見ると、通話料を発信者に負担させることでコスト削減につながり(フリーダイヤルに比べ通信料負担が軽減)、問い合わせをある程度抑制する効果も期待できるため導入が進んでいます​。

なお、0570番号は利用料金を支払えば特別な条件なく取得可能なため、中小の業者や一部の団体でも取得できます​。

そのため大手企業以外にも、様々な業種・規模の事業者が営業電話用に0570番号を利用しているケースがあります。

0570番号に電話をかけたくない場合は?

通話料負担などの理由から、可能であれば0570番号への発信を避けたいという場合もあると思います。

別の連絡手段を探す

問い合わせ先が0570しか記載されていなくても、実は他の電話番号や手段が用意されている場合があります​。

企業のホームページを確認し、「IP電話・PHS用」「海外からの電話用」などの名目で市外局番付きの番号(例: 03や06で始まる番号)が掲載されていないか探しましょう。

またはメールフォームやチャットサポート、公式SNSなど電話以外の問い合わせ方法が提供されていないかチェックします​。

これらを活用すれば通話料を節約できますし、待ち時間のストレスも軽減できます。

固定電話やIP電話を利用する

どうしても0570番号に電話する必要がある場合、携帯電話よりも固定電話や050IP電話からかける方が通話料を安く抑えられます​。

例えば携帯電話からの発信は約30円/分と割高ですが、NTTの050IP電話など一般回線からなら約3円/分程度で済みます​。

自宅に固定電話がある場合や、インターネット回線のIP電話サービスを利用できる場合はそちらを活用しましょう。

通話時間を短くする工夫

0570番号は通話が長引くほど料金が嵩むため、問い合わせ内容を事前に整理し要点をメモしてからかけるといった工夫で通話時間を短縮しましょう。

また、混雑しやすい時間帯(例えば週明け朝一番など)を避けることで待ち時間を減らせます。

特に待たされるだけでも課金は進むので、待機時間を短くすることがコスト節約につながります​。

もし長時間の案内が必要な場合は、「折り返し直通番号でかけ直せないか」相談してみるのも手です。